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2016年 10月 01日
伝統の発見
金谷ホテルは、1873年に栃木県日光市にて開業した、現存する日本最古のリゾートクラッシックホテル(戦前に建設された日本のホテル)です。また、登録有形文化財や近代化産業遺産に指定されているとても価値の高い建築です。
主な特徴としては、1873年に開業して以来、1893年に本館の2,3階部分の増築、1901年に新館、1935年に別館を建設というように、趣を残しながら増改築を経て現代に至っています。 金谷ホテルの魅力には、世界遺産に登録されている日光東照宮へのアクセスのしやすさや、ホテルとしてのホスピタリティなど多くの魅力があると思います。しかし、その魅力の根源にあることは、時代とともに変化しているにも関わらず、伝統を感じられることにあるのではないでしょうか。 現在、政府は『クールジャパン』をキャッチフレーズに日本の文化を積極的に発信していくようになりました。しかし、文化を発信するだけでは、知識で終わるような気がします。今まで行ってきたことや伝えられてきたこと(伝統)を発見できた時、人々は敬意を抱き、魅力を感じるのだと思います。 年配のドアマンが手動の回転ドアを廻しながら、一人一人丁寧にロビーに招き入れている姿を見て、日本旅館が持つ『おもてなしの精神』と西洋文化の『サービス精神』を発見した時、非常に心地よさを感じました。 論より証拠ですので、ぜひ一度訪ねてみては如何でしょうか。 探訪日: 2016 / 09 探訪者: 柳川 賢次 所在地: 栃木県 日光市 ![]()
by mys-style
| 2016-10-01 09:00
| 建築採集(2016年)
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