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2017年 06月 02日
鷲の巣村「ペイヨン」南仏コートダジュールの山間には、切り立った崖や岩山の上に造られた通称「鷲の巣村」と呼ばれる小さな村が80以上点在しているようです。 その代表格はモナコ近郊の観光化された「エズ」ですが、ちょうど20年前にガイドブックにも載っていない、ニースから12㎞程内陸にある小さな鷲の巣村「ペイヨン」を訪れました。一日に数本しか無い鉄道の無人駅を降りると、その向こうに断崖に張り付いた村が見えます。 建築雑誌の小さな写真を握りしめ、汗をかきかき、獣道を登ること2時間余。 中世の街にタイムスリップです。 建物と地形が見事に一体となり村を造り出しています。迷路のような階段は道の階段か、建物の階段か、区別がつきません。 観光化されていない村ですが、一軒のオーベルジュ(一つ星)だけがありました。 ひと休みしていると、自動車の爆音が。そうです、イタリアの赤い撥ね馬「フェラーリ」です。ニースでシーリゾートに飽きた富裕層がやってきたようです。 獣道だけではなく、別ルートもあったような。 アクセスは不便ですが村の美しさを見れば後悔はないはずです。 中世の美しい街並が残る鷲の巣村「ペイヨン」へ、どうぞ足を運んでみてください。 探訪日: 1997/ 06 探訪者: 柳川 賢次 所在地: 南フランス ペイヨン
by mys-style
| 2017-06-02 09:00
| 建築採集(2017年)
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