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2017年 08月 18日
自動車が創り出す物語メルセデス・ベンツ博物館は、シュトゥットガルトの郊外にあります。 設計は、オランダの建築家ユニット ベン・ファン・ベルケンとカロリン・ボスにより2006年に完成しました。 建物は9層で内部は二重らせん構造になっていて、各フロアーはゆるやかなスロープでつながっています。 入館者はまず、近未来を体感しながらエレベーターで最上階まで運ばれます。 到着すると、まるでタイムマシーンの扉が開かれたように自動車の創成期が目の前に現われます。らせん状の経路(スロープ)に沿いながら自動車が創り出す時間旅行が始まります。 それぞれの展示物(自動車)固有の技術や歴史、伝統を展示し、あらゆる角度 (上下左右)から眺めることが出来ます。その配置や照明などの工夫も素晴らしい。 スロープが創り出す連続空間を進むうちに、人はいつのまにか展示物の前を通り過ぎます。展示物は(自動車)は動かず、動くのは人間です。 過去から現代そして未来へと、これからも絶えまなく続くであろう「自動車が創り出す物語」は、「人間が創り出す物語」そのものではないでしょうか。 探訪日: 2015/ 01 探訪者: 柳川 賢次 所在地: ドイツ シュトゥットガルト
by mys-style
| 2017-08-18 09:00
| 建築採集(2017年)
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