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2017年 11月 17日
1次産業(資源)×2次産業(加工)×3次産業(流通・販売) =6次産業白州蒸留所は、サントリーウイスキー誕生50周年を記念して1973年、山梨県北杜市白州町に建設されました。蒸留所の一部は、ウイスキーの製造工程を見学できるように計画され、見学ツアーやウイスキーを美味しく飲むレクチャーも受けることができます。また、ウイスキー博物館が併設されており、ウイスキーの歴史なども学べます。 ウイスキーの生産地にこの場所が選ばれたのは、南アルプスの山々をくぐり抜けきたミネラルを含むキレの良い軟水を確保できることが大きな理由だったようです。その為に、自然豊かな広大な土地の確保、及び維持管理を続けているそうです。 限られた資源の中でどう豊かな生活をおくるかを考えてみると、高付加価値化が一つの方法であると思います。モノの値段を上げるのではなく、商品の取り巻く環境(ストーリー)を販売することで、モノに新たな価値を付加できます。 サントリーは、飲料品メーカーの仕事を『飲料品を製造する』から、『資源の生産から消費者の口へ届くまでのストーリーを販売する』に変えたのではないでしょうか。 建物を生活資源と定義してみると建設産業は一次産業だと思います。今回、白州蒸留所を訪れてみて、建築家の仕事もどうあるべきなのかを考えさせられました。 探訪日: 2017/ 05 探訪者: 柳川 実理 所在地: 山梨県 北杜市
by mys-style
| 2017-11-17 09:00
| 建築採集(2017年)
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