Kenji Yanagawa Architect & Associates

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過去は新しく、現在は.....


兵庫県公館は、1902年に兵庫県庁本庁舎として、山口半六による設計で兵庫県神戸市に建てられました。1985年からは県の迎賓館および県政資料館として活用されています。また、多数の芸術家の作品が展示され、大会議室では芸術系の展覧会が開催されるなど、施設全体が美術・博物館としての性格ももっています。

建物の特徴としては、建物の中央に中庭を配置した、回廊式であることです。敷地の周囲に建物を配置する回廊式とすることで、床面積以上に建物の外観を大きく見せ、東洋最大の海運市場になっていた神戸の繁栄を表しています。そして、中庭を介して採光および通風を確保できることで、良い居室環境を保てる建物となっています。また、ルネサス形式を採用することで、装飾による派手さが少なく、落ち着いた品のある壮麗な建物になっています。

近年、税金の使い道や国民投票が話題にあがることが多くなっていますが、すべてのコトにコストカットや国民の意思を反映させて行政を行うことが正しいかどうかを疑問に思います。
兵庫県公館は、神戸の歴史を象徴し、芸術・文化の発表や育成に大きく貢献している公共施設であると感じました。

モダニズムにしか興味ない60歳を過ぎた小生には、このルネサンス様式の建築が何か現代にない新鮮な建物に映りました。
1世紀の歳月を超える建築が素晴らしいと感じられた一時でした。

探訪日: 2016 / 08
探訪者: 柳川 賢次
所在地: 兵庫県 神戸市
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by mys-style | 2016-08-01 09:00 | 建築採集(2016年)